自治体の少子高齢化問題の成功モデルケースの流山市は市長がすごい

テレビ番組のカンブリア宮殿で流山市が取り上げられていた。
アメリカで都市開発をしてた方が市長になるとここまで変わるのかと。

流山市|都心から一番近い森のまち

人口増加率は5年連続で全国一位。

問題解決の色々な施策が勉強になったので、成功のポイントを簡単にまとめておこうと思う。

こういう成功してる具体的事例を、真似できるところは真似て実際に自治体が動くことが国の少子高齢化対策の解決につながるはず。

予算作りは無駄の削減で対応

新しいことをやるには人員確保が必要で、そのためには人員予算を増やすより、業務効率化をする方が早い。

必ず、新しいことすると反発意見は出るので、そこをアメリカ仕込みの合理性で納得、曲げない姿勢で実現できたのは、大きい。

資料作りを減らし時間効率を上げる(500ページ以上の計画書を100ページに減らす)

不必要な業務を長が自ら把握して改善命令を出してるのが大きい。
これ、年取れば取るほどで業務を把握できなさそうだから、なるべく実績のある若い人を選挙で選んだ方が良さそう。

立ち会議で会議時間の縮小して効率を上げる

外部の印刷会社なんかも立ち会議で対応。
答えを出さなきゃいけない会議って永遠に長くなるからな。。

話せる時間の短さを参加者が理解すると段取りのために事前合意のためにできることを考えて動くようになるしね。

これ、リモートワークだと会議時間が自動で60分でシャットアウトされるツールを導入したらいけるのか。
zoomの無料版だと40分制限があるので、それ使い続けるのもアリだとは思う。

Zoomの40分制限とは!解除する方法を徹底解説 | iTSCOM for Business

市長の公用車排除。自転車通勤

住民理解を得るにはここまでやらんとダメなんだろうと思う。

自転車のるくらいの運動もやれない長は、業務で外に出たがらなそうからダメだなと思う。

選挙候補者は自転車乗って回れるような体力のある人を選んだ方が良さそう。

既得権者の反発、住民理解

「年寄りを見捨てるのか」とのクレームが噴出。

高齢者住民には「若い人が増えないと養えませんよ」と理解できる簡単な理屈で説得。

この批判への対応力。ここで折れる人が長になると変わらない。
変わらないことの方が、心地いいからね。。

移住の決め手は緑の多さと子育て支援

駅に保育園送迎バスサービスを作る

利用料1日100円で、保育園送迎。兄弟違う保育園だとしても対応できる。

通勤時の手間を大きく改善してる素晴らしい施策。

無料にすると使わないともったいないと思う人が増えそうだから、有料にしとくのに大きな意味もあると思う。

駅に施設を作るとその駅の周りの商店街なんかで働くパパママが利用できれば、駅周辺の活性化対策になりやすい気もする。

保育士確保問題の解決

保育園多く作って保育士確保が課題になるが、そこは手厚い補助金で対応。
4万円近い給与補助と、6万円近い住宅費補助。

これにより、他県からの保育士の移住が増えてる。

雇用先確保問題:7000人規模の雇用を生む大型物流センターを誘致

ネット販売の多くはこの流山の物流センターを利用してるみたいです。

GLP ALFALINK(アルファリンク)流山

そして1箇所にまとめると保育施設も1つ施設内に作って柔軟に対応できて安心で働けるそう。

この物流センターは各自治体で作れないだろうから、1箇所で働ける施設を自治体主導で作ったらいいのかな。

マーケティング部署を外部人材で雇用してPR

「母になるなら、流山市。」のキャッチコピー。
通常なら子育てするならになるところを、母親が住みやすい街にすることを大事にしてるメッセージはでかい。

移住選択権は母親の意見も大きいからな。

PR出稿先で、タマゴクラブや、表参道など主要な駅に広告出稿してたみたい。
近隣の市町村の人口を奪うような露出はNGだろうから、結構、出向先、気を遣ってると思う。
ビジネス街や、全国誌の広告なら競合して悪目立ちしなくて済んでたんだろうなと。

これは他自治体はPRの差別化で頭を悩ませるところだろう。。
その自治体の魅力と子育て支援を十分に認知させるところで、
里帰り出社の多い病院や、駅に貼って旅行客の取り込みってところなのかな。

緑の多さは建設条件に30%の緑化面積

人口の多い、所得の多い地域の世界規模の統計データによると緑の多さが大事らしい。

人生には緑が大事なのだ

自然と隣り合わないと生きていけない、求めてしまう本能があるんだろうな。

それを施策に持ち込めるかどうか。
人口増やしたいなら施策しないとダメなんだろう。

もちろん長のビジョンと実行力が大事

流山市市長 井崎市長の座右の銘「愚公移山」

こういう座右の銘を持って、人ができないだろうと思う新しいことを初志貫徹でやる姿勢のある長を選ばないと、自治体(組織も)よくならないもんだなと思う。

こういう優れた施策を横展開して自治体評価する仕組みがあれば日本全体良くなるか

成功してる政策をすぐに真似できるやり方がより広がればいいな思う。
人口増加率という尺度で他の増えてる自治体の政策のメリット/デメリットを掘り下げるメディアがあればいいなと。
実行する金と住民・役所内反発、実行のための問題解決ポイントを掘り下げるような。

気になった人はぜひカンブリア宮殿を見て

2021年12月9日 放送 流山市 市長 井崎 義治 (いざき よしはる)氏 |カンブリア宮殿: テレビ東京