今年一番のマンガ「東独にいた」ストーリー、絵がキレキレでシビれる!

読売テレビ「川島・山内のマンガ沼」で紹介されていた『東独にいた』というマンガ。

初回購入300ポイント還元をLINEマンガでやってたので、試しに読んでみたら最新刊まで読むのを止められなかった。

久しぶりに面白すぎる漫画に出会ってしまった。。衝撃的だった。

なんでこんなに面白いんだ?

Amazonで辛口レビューが目に付くけども。。

イデオロギーという言葉を強く認識したマンガは初めてだった

『東独にいた』は「ベルリンの壁」によって東西ドイツが分断されていた1985年の東ドイツを舞台にした歴史SFです。民主主義を求める声を弾圧する監視と統制という緊迫した空気の中、国家と反体制側のイデオロギー(信条)がぶつかり合います。

『東独にいた』冷戦時代の東ドイツを舞台にした恋と闘争の歴史SF | アル

敵と味方が悪と正義でなくて、それぞれのイデオロギーに基づく対立が、登場人物ごとに描かれていて考えさせられる。

自分のイデオロギーをぶつける場に憧れがあるからか、
今の政治家に強いイデオロギーを求めているからか、
このイデオロギーのぶつかり合うストーリー展開が面白い。

戦闘シーンのコマ運びのカッコよさ、暴力描写にキレがある

描き方へのこだわりが強く感じられるのも、他のマンガ作品にはない面白さ。

作者のtwitter見てると伝わる描き方へのこだわりが強いのがわかるので、ぜひ見てみてほしい。

宮下暁@漫画家 (@Marira_Miya) / Twitter

セリフ運びの鋭い切れ味

東独にいた:ヤングマガジン公式ページ

このページのカラー原稿の紹介テキストを読んで見てほしい。

・この正義を貫くとき他人の正義と戦うことになる
・国を想うがゆえ、国を滅ぼす者がいた。
・追惜の試煉が迫る

文章がカッコ良すぎる。
このカッコ良さは、中々、出会えない。

漫画の随所に登場人物のセリフとしても出てくるのがたまらない。

3巻の巻末に載ってた作者のマンガの書き方で
最初に台詞回しの台本作って、そこからネーム、原稿執筆の流れとのこと。

セリフありきな作り方がマンガの切れ味を増してる

知識欲を刺激的に満たせる

惹かれる知識が数多く出てくる。
作者のTwitterのプロフィールに「前職はSE。」ってなってて、細かいところへのこだわりの理由がわかった気がした。

4巻の巻末に、歴史の監修をしてるドイツ製品・文化史ライターの方の関わり方が載ってる。

この本の作者が関わっているから細かいところまで読んでて楽しい。作中で使われるドイツ語もいい。

「東独にいた」を読むと東ドイツにすごく行きたくなる。

東独にいた、面白いのでぜひぜひ、いろんな人に読んでほしい。

最新刊まで読んだ後、話せる人が身近にほしい。。という飢えてる感じになってしまい、
その想いを消化すべく、なぜこんなにも面白いのか考えてみました。

個人的に、1巻の表紙が作品紹介で使われ続けるのが、絵の食わず嫌いで読まない人がいるのかもと思うと勿体ない気がする。。

一人でも「東独にいた」の読者が増えること、面白い作品が続くことを楽しみにしてます!